馬には乗ってみよ、人には添うてみよ

それでは今日の本文です。
中国人の知り合いが出来ました。といってもNETな友人でなく、リアルにあった方です。名前は例の如く呼び名しか知らないのですが、「コウさん」と呼ばせてもらっています。
彼女は中国からの留学生で、こちらでの学籍では「一年」となっているようです(この辺の留学に関しての知識が薄いのでよくわかりません)。たまたま彼女が造型基礎の講義を聴いていて、教授から紹介されていたので覚えていた。そして今日、メディア工学実習の授業で隣に座ることになったので話し掛けてみた。とても感じのいい、可愛らしい方ですよ。
で、せっかくなのでmaxpaxさんの記事(http://d.hatena.ne.jp/maxpax/20050412)にあるような事、最近の半日デモについて聞いてみた。ちなみにサッカーなどの国際試合における中国人の日本人への罵倒、その他中傷行為については「中国人として、恥ずかしい」と語っている。スポーツはスポーツ、政治は政治なのだ。彼女に言わせればこの運動(反日デモ)は長くは続かないとの見解を言ってきた。僕はこの運動は昔の学生運動に酷似していると考えていたが、彼女は違うらしい。彼女はこの運動の発展?の一部にのせられている民衆を上げている。本当に反日の憎悪を抱いているのは全員ではないという。「流行だから」「誰彼に誘われたから」などの理由で参加する人が多く、それによって、あそこまで運動が巨大化したようだ。彼女は更に言葉を続けた。日本人はあまり感心が無いようだが、中国人が気になるのは教科書問題が一番に挙げられる。この点が日本と中国の間での温度差の顕著な点だろう。日本の教科書は戦争での行為(南京での虐殺行為など)についての記述が薄すぎる、とのこと。親日派?の彼女でもこの点は日本政府(というより日本)に不満があるようだ。大体日本は援助はしているが、もっとはっきりとした形での賠償をすべきだろうとも言っていた(おそらく日本の戦後からのODAをさしての言葉と思う。それをしっかり賠償金として欲しいということかな。)。しかし、親日?(というよりこの場合デモに参加しない人のほうが正確な記述だろう)の人も少なくないらしい。しかも中国の大学ではデモ行為を禁止しているところも少なくないそうだ。彼女が言うには反日の感情が強くても、日本製品を使っていない中国人はまず居ないという。彼女の甥っこも日本のアニメ、コミック、ゲームに影響を受けていて、アニメの人物が日本に住んでいると思い込んでいて、そのために訪日したいと語っていたそうだ。そういう所からもこの運動は長く続かないのでは?ということらしい。なにより彼女もこの運動が長く続くのではなく、日中友好を望んでいるのだから。
このようなことを話していた。僕は彼女の「日本人のイメージ」からはなれた存在なのかどうかは知らないが、大学内でこれだけ話したのは初めて♪なんてうれしいことも言ってくれた。僕も中国人はもっと固いところがあるのでは?なんて偏見を持っていたので、彼女との話はとても面白い時間となった。「中国人」「日本人」と区切るのではなくその「人」個人で見ることで、もっと日本と中国は仲良く慣れるのでは?そう思う今日だった。


下手な文章で、もしかしたら彼女の言いたかったことを捻じ曲げてしまったりしているかもしれません。とりあえず彼女は「僕には」とても良い方だと思えました。メルアドも聞いたし、これからも「コウ」さんと仲良く出来たらな、って思ってます。